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植樹の神様『宮脇昭さん』の講演会
植樹の神様『宮脇昭さん』の講演会まとめ♪
「今度、植樹の神がくるけど、講演会くる?」
と友達に誘われ、
『植樹の神!? (゚ロ゚;)エェッ!?マジ興味あるんですけどー♪』
とかいいながら、行ってきました2008.1月18日in九州大学。
最初は
『植樹の神ってヾ(・ε・。)ォィォィ』
くらいの気持ちでしたが、いざ予習ということで、その人のこれまでの人生について書かれた本を読んでみると・・・
『超すごい(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!』
講演会まで聞いてみて、結論から言うと、今までのまだまだ短い人生ですが、
『僕史上、最高に本物の男』
でした!!!
宮脇昭さん、、、本物の男でした。
本物にも色んな形があるし本当に素敵な人がたくさんいる世の中だけど、今回の宮脇さんについては何かこれまでにない特別な感じを受けました。
【なんか完成してる】
って感じです。
色んなことに情熱的にやってる人、本当に素敵な人、素晴らしい人、たっくさんいます。
でも宮脇さんほど【圧倒的な経験と、そこからくる圧倒的な説得力】を持った人はなかなかいないんじゃないかな?
熱い人、熱くさせる人、いろんな人がいるけど、宮脇さんはそういったところも兼ね備えてる。
なおかつ人間として方向性がもうしっかり見えて、さらにはそこに完全にたどり着いてる。
宮脇さんは完全にゴールが見えていると感じました。
(ゴールに向かってる素敵な人より先を行ってる感じ?)
あとは時間の問題だ、と。
そして、年齢なんて関係ないと思わせるようなみなぎるエネルギー、瞳の奥から伝わってくる情熱、80歳にして20前後の若者をちょいちょい笑わせるあの感覚・・・
本当にすごかった。
生物学的にあと30年は現役で植樹をする、と言っていたが、本当にできると感じた。
だって今80歳だけど超エネルギッシュなんだもの(笑)
あーそれとなんだか謙虚?というか紳士?というかそういう姿勢があるのも好印象だったのかな??と今思う!
やっぱりあらゆる面で活躍するには、そういった面も重要だな、と今思うpart2!
あとあと名誉教授とかって肩書きもしっかりしたものがあるのに、誰よりも現場を大切にして、机上の空論とかではなく、知識と経験がバランスよくすごいからかなと今思うpart3(笑)
僕のエコ企画の1つ『ボトルガムで植樹しよう』の話を、講演会前に少しさせてもらったら
宮脇さん『どうせやるなら本物をやらないとダメですよ。偽者をするのは簡単だけど、それでは長い目で見たら、意味がない。そして、自分の哲学を持ってやってください』
といわれました。
講演会前だったので「哲学?へ?」って、ちょっと理解できなかった部分もありましたが、その後講演会を聞いて、よーーーく理解できました。
では、講演会の内容はここから↓
の前に、まずは公式(?)プロフィールを書いておくと・・・
――――――――――――
宮脇昭【みやわきあきら】
1928年1月29日岡山県生まれ。
広島文理科大学生物学科卒。
1970年代から「本物のいのちの森」を作り続ける。
海外も含め 世界1200ヶ所以上で森の再生に取り組む。
かつて世界中で回復不可能と言われていた『熱帯雨林の再生』を実現させている。
『宮脇方式』によって、それまでは何百年もかかると言われていた森の再生が数十年という単位で成功することを証明した。
今まで植えた木は3000万本以上になる。
――――――――――――
●宮脇方式とは・・・
その土地本来の木を探し出し、その苗を育てて混植する植林方法。
この方法で植林した場所は、木々が競い合って生長し、2~3年で人の管理がいらない森になる。(自然の本質みたいなね)
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で、1月18日17時から20時まで、3時間の講演を目の前で聞きました。 (1番前の席だったので、距離は1メートル)
感想を書くと話がブレるので、勢いでメモした内容をそのまま書きます^^!
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・日本では「環境保護」という言葉がない頃から活動をしていて、自然について・地球について考え、活動していた。
・5億分の1という確率で人は生まれる。これは奇跡以外の何者でもない。
・生きていることほど、幸せなことはない⇒いま生きていることが奇跡。
・コンピュータや携帯電話、様々な便利な物、、、そんなバーチャルな世界になってほんの10~20年。でも今の人間はそれがすべてだと思っている。
・人は哲学を持っていきなければならない(難しい意味ではなく”信念・想いをもって”ということだと思う)
⇒(最初の30分は「哲学」と「生物の奇跡」という話が中心でした)
(こっから植樹について)
・少し我慢して競争しながら生きるべきだ。生命も植物も人類も。
・人間はどんなに金を儲けても100年しか生きられない。
・あなたの愛する人の、隣人の、子孫の、そんな大切な人の人類の命が生きるため、今やろう。
・日本人は小手先の対応がうまい。(本質的ではない)
・人間社会のことはたいしたことはない。本気でやれば100%は無理だが、98%のことはうまくいく。これは79年生きてきて感じている。
・自分は戦後間もない頃、ドイツに研究しに行くために難しい試験を受けた。まだ外国語なんて習っていない時代だ。
ドイツ語なんてまったく知らなかった。ライバルはドイツ語の教授や医者たちの中、一度は落ちた。
はっきり言って面接で聞かれた質問の意味さえわからなかった。
でもそこで諦めなかった。
本気になってドイツ語を2ページ分丸暗記して、2回目の試験に臨み、何を聞かれても丸暗記した2ページのことを言った。
するとドイツ人試験官が
「君は聞くことはできないが、話すことはできるようだ」と言い、合格となった!
・植物にとって「最高の状態」と「最適な状態」は違う。人間も同じじゃないだろうか?
(僕が感じたのは・・⇒今の人間は「最高」ばかり目指して「最適」を見失ってるんじゃないだろうか?)
・木を植えることは、木のためでも虫のためでも鳥のためでもなく、大切なあなたのため、あなたとあなたの愛する人の命を守ることだ。
・人間には「目に見えるものしか見ない者」と「目に見えないものを見ようとする者」がいる。
・色んなところに行くのも手だが、本物のところに徹底的に行くのもまた大切。
・本物志向。考えるときに引き算はしない。常に足し算だ。
・偽者は生き延びない。本物は厳しい条件でも何百年と続く。
・今あるものではなく、目に見えない「本来そこにあるべき物」が大切だ。
・日本に今ある森のうち「本来そこにあるべき木・森」は0.06%。100倍にしても6%。
・生き物としての人間が、作り物だけの街で生活している現在。
死んだ材料だけで出来た家に生まれ、セメントだけでできた学校で学んだ子供達、セメントと石油製品でできた工場で働く人たちが、いつまで人間本来の人間らしい生き方ができるだろうか?
こんな社会で、これから生まれてくる子供達の遺伝子が守れるだろうか??
・競争しながらガマンして育たせることが本来の姿、本物だ。
・多すぎるのはよくない。『ちょっと足りないくらい』がちょうどいい。(人間の社会も?)
・阪神大震災では、現在の技術・英知の集大成である「建物・高速道路・あらゆる物」が壊れたが、本物の森は幅1.5mでも火を止めた。
本来あるべき木は1本もダメになっていなかった。
・人間は生物社会のトップに立つ。だからこそ、人間が人間のためにするべきだ。ちょっとガマンする位がいい。
・「木」は3本あれば「森」 5本あれば「森林」
・木を植えるとき、なぜか人は何もしゃべらず夢中になって植えている(生物的な人間として、本能がそうさせるのかも?)
、、、みたいな感じです(^^)
何か心に響く言葉はなかったですか??
僕は植樹の話だけど、環境と人間という話だったな~と思いました。
本質を考えると『人間』と『植物』というのは同じ生命。
だから、生物として考えたら、知能レベルは違ってもきっと
『生きるために必要な要素』
はほとんど同じなんじゃないのかと思うんですよね。
・・・
まあたまにはマジメな感じの文章になりましたが、けっこう本質を考える僕としては、宮脇さんが80年で行き着いてる本質の話がとってもよかったです(^^!
ちなみに宮脇さんの過去の講演が見れます♪
10分の動画ですが、最初は早口だし、きっとお偉いさんたちの前で話してるんだろうしで、ちょっと難しいような感じですが、ちょっと聞いてたら慣れます。
ちょっとガマンして聞いてたら、植樹した木たちの成長の様子なんかが写真で出てきますので、エコ・地球・自然に関心がある人は見てみてください!!!
だって植樹の神様の話なんですから(笑)
そして、変なまとめになりますが、僕は宮脇さんと接して
『長生きしたい』と思いました!
今までは
「健康に生きれれば、変に長生きなんかしなくていい」
っていう気持ちでしたが、本当に本物の何かをやりとげるなら、人生は120年くらいいるような気がしてきました。
宮脇さんが超濃い80年を生きてきたのに(新婚でも子供が生まれても入院が必要でも、1年のほとんどを日本全国&世界の現場へ研究にいくような人ですw)
「まだあと30年必要だ」
って言ってたのを聞いて、何かこんな話初めて聞いた、、、と思いました。
よく「●●歳で引退」とかって言う人はいるけど80にして
「あと30年は現役で(^^)」
って言える男に、本物を感じたのは俺だけじゃないはず。
ああ本物の人は存在感はあっても、威圧感もないのかな~とか思った僕でした(笑)
エコ映画の企画がひとつ大きく変わりそうです♪
素敵な出会いにありがとう☆
Posted by エコわらしべ長者 : | Comments (0) | Trackbacks (0) | エコわらしべ長者への旅 TOP
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